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問148 事例
40歳の女性。Aには二人の息子がいたが、Aの長男が交通事故に巻き込まれ急死した。事故から半年が経過しても、涙が出て何も手につかない状態が続いている。Aの状態を案じた夫に連れられてカウンセリングルームに来室した。カウンセリングの中で、Aは「加害者を苦しめ続けてやる。自分はこんなに悲しみに暮れている。息子が亡くなったのに平気な顔で生活している夫の神経が信じられない」などと繰り返し語っている。
このときのAへの支援の在り方として、最も適切なものを1つ選べ。
- 加害者を苦しめ続けたいというAの気持ちを否定しない。
- Aの安心を優先させるため「私はあなたを全部理解できる」と言う。
- Aの話が堂々巡りになっているため、将来のことに話題を変える。
- カウンセリングで良くなった担当事例を紹介して、Aを勇気づける。
- Aの考えに同調し「確かにご主人の神経は信じられませんね」と言う。
解答
①
グリーフケアに関する問題。グリーフケアとは、死別などによる深い悲しみから立ち直れるように側で支援をすること。死を受け入れる葛藤の過程に寄り添い、相手の感情や行動を認め、話を聴く姿勢が重要とされる。