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問151 30 歳の男性 A。A は公認心理師 B によるカウンセリングを半年ほど受けていた。生活面での問題の改善がみられ、A 自身も変化に実感を覚えていた。そのため B が、そろそろカウンセリングを終わりにしても良いのではないかと提案したところ、A はすぐに合意した。「カウンセリングを通して自信がついたのでこのままやっていけると思いま す」と A は力強く語った。終結のプロセスとして、不適切なものを1つ選べ。
- これまでのプロセスに関する B の見解を A に伝える。
- A に自信があるので、今回を最終面接として終結する。
- 終結によって様々な感情が起こってもおかしくないと伝える。
- 今後、カウンセリングを受けないことへの A の不安について話し合う。
解答
②
問152 20 歳の男性 A、大学生。「誰かが自分の中に入ってくるから気持ちが悪い」と言い、半年前から大学を欠席するようになった。最近は「町中の人々が自分の命を狙っている。もう死ぬしかない」と言っていた。 A は包丁で自分を刺そうとしているところを発見され、家族に連れられて来院し、即日、医療保護入院となった。1か月後、病識はないものの、症状が改善したため退院することとなった。主治医は退院後の方針について A の家族に説明した後、公認心理師に面接を依頼した。公認心理師が行う A の家族への説明として、適切なものを2つ選べ。
- 精神症状は再発することがあります。
- 大学に休学の手続をとってください。
- 服薬の管理は本人に任せてください。
- 外来通院を続けるように支援してください。
- 入院前に思っていたことは妄想なので、もう考えないように説得してください。
解答
①、④
問153 50 歳の男性 A。うつ病の診断で通院中である。通院している病院に勤務する公認心理師が A と面接を行っていたところ、A から自殺を計画していると打ち明けられた。A は「あなたを信頼しているから話しました。他の人には絶対に話さないでください。僕の辛さをあなたに分かってもらえれば十分です」と話した。このときの公認心理師の対応として、優先されるものを1つ選べ。
- 自殺を断念するように説得する。
- 自殺予防のための電話相談を勧める。
- 主治医に面接内容を伝え、相談する。
- 秘密にするという約束には応じられないことを A に伝える。
- A の妻に「話さないでほしい」と言われていることを含めて自殺の計画について伝える。
解答
③、④
問154 6歳の男児 A。4歳のときに母親は継父と再婚し、その後、継父は母親と A に暴力を振るうようになった。5歳のときに、A は継父からの暴力により腕と足首を骨折した。母親が A を病院に連れて行き、病院からの虐待通告後、継父は逮捕された。A と母親は転居し、A は 保育所に通い始めた。A は意欲が乏しく内気に見えるが、時折、別人のようになって他児に暴力を振るう。昼寝の時間は全く眠れず、家でも夜は何度も目を覚ます。乳幼児健康診査では何の問題も指摘されていな かった。A に考えられる心理的問題として、適切なものを2つ選べ。
- 心的外傷後ストレス障害
- 養育者との愛着形成の阻害
- 支配的で暴力的なモデルの取り入れ
- 保育所に入所したことによる心理的ストレス
- 注意欠如多動症/注意欠如多動性障害〈AD/HD〉
解答
①、③
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