作業心理学

コンピテンス(competence)

潜在的能力。発達心理学では,既存の潜在的能力に加えて,環境に対して能動的に働きかけ自己効力感を高める力動的な概念としてとらえられている。

アフォーダンス(affordance)

人間や動物を取り巻く環境が知覚者に対して与えている意味や価値を総称した概念。環境が与える刺激の認知を通して,心的世界の中に意味や価値が形成されるという従来の考え方を乗り越え,アフォーダンスは環境のほうにすでに意味や価値が存在するとみなしている。

適性(aptitude)

個人が将来において何かを成し遂げるために求められる能力や特性を指す。現在個人が所有している能力,技能,知識の水準を指すのではなく,教育や訓練を受けることによって,それらをどの程度習得する可能性があるかを示すもの。

モデリング(modeling)

自分の周りの身近な人間,あるいはテレビ等の登場人物の行動やその結果をモデルとして観察することにより,観察者の行動に変化が生ずる現象。

モラール(morale)

元々は軍隊用語で,士気(志気)と訳されることも多いが,産業・組織心理学では,ワーク・モチベーションとほぼ同義。

ヒューマン・エラー

意図した目標を達成することに失敗した、あるいは負の結果(事故や損失など)をもたらした人間の決定や行動であり、

  • 意図的におかしたものでないこと
  • 通常は正しく遂行する能力があること
  • システム・組織・社会などが期待するパフォーマンス水準を満たさなかったこと
  • などがあげられる。

産業界に存在するすべての機械,装置は「人間―機械系」とみなされ,これに環境が加わり「人間―機械―環境系」と呼ばれている。高度経済成長期以降,機械は技術革新によって向上しているにも関わらず,人間のほうはこれに追いつけず,システム全体の信頼性は,システムの中の人間の信頼性によって制御されていることになる。

機械の信頼度Rm,人間の信頼度Rh,全体の信頼度Rsとすると

Rs=Rh×Rmで表される。

ヒューマン・エラーがなぜ発生するかのメカニズムについては、未解明な点が多いが、背後要因として次の、4要因(4M)を考えることができる。

①人間(Man):人間関係管理(職場の人間関係において良好な関係が築かれていれば,命令,指示などが通りやすくエラーも起こりにくい)

②機械(Machine):人間工学的設計(人間と機械のインターフェイスの問題であり,表示器や操作器の配置などが重要になる)

③環境(Media):作業上のソフトシステムの構築(温湿度,照明などの物理的環境条件,また作業時間と休憩時間の設定などが重要になる)

④管理(Management):安全基準や点検,確認のためのマニュアルの整備

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