流動性知能と結晶性知能

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流動性知能と結晶性知能とは

キャッテル(Cattell,R.B)は、知能には流動性知能と結晶性知能があるとした。

流動性知能とは

新しい場面に適応する際に必要な能力。具体的には、情報処理、推論、思考、記憶、計算などの能力。

加齢による低下がみられる。

結晶性知能とは

過去の経験によって蓄積されるな能力。趣味や習慣など。

加齢による低下が少なく、認知症の患者でも結晶性知能が保たれていることが多い。

 

平成28年度臨床心理士資格試験問題3で出題

高齢期の結晶性知能、流動性知能に関する次の記述の中から、正しいものを一つ選びなさい。

a.高齢期には、流動性知能は比較的保持され、結晶性知能が衰える。(逆のため×)
b.結晶性知能には、視空間認知力が含まれる。(逆のため×)
c.流動性知能には、新奇場面への適応力が含まれる。
d.流動性知能に比し、結晶性知能では処理スピードの影響を受ける。(逆のため×)
e.流動性知能も結晶性知能も、一次的加齢の影響を受けやすい。

新しい場面への適応力は、流動性知能に含まれるため、cが正解。

流動性知能は、一次的加齢の影響を受けやすく、結晶性知能は、二次的加齢の影響を受けやすい。

一次老化は、加齢によって生じる一般的な変化
二次老化は、加齢によって発生率は高まるが必ずしも一般的ではない変化
三次老化は、終末期の急激な機能低下

平成29年度精神保健福祉士国家試験に出題

思考や知能に関する次の記述のうち、正しいものを 1 つ選びなさい。

1 拡散的思考とは、問題解決の際に、一つの解答を探索しようとする思考方法である。

2 洞察とは、問題解決のための方法を一つひとつ試して、成功する手法を探してく思考方法である。

3 知能指数(IQ)は、知能検査から得られる生活年齢と暦年齢の比によって計算される。

4 結晶性知能とは、過去の学習や経験を適用して得られた判断力や習慣のことである。◯

5 成人用知能検査であるWAISは、フランスのビネー(Binet, A.)によって開発された。

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