母性的養育の剥奪

母性的養育の剥奪(マターナルデプリヴェーション)とは

Bowlby,J.(ボウルヴィ)が提唱。母性的養育の剥奪とは、何らかの理由で乳幼児が母親等養育者から母性的な関わりを受けることができないこと、及びそれによる乳幼児に見られる諸症状のことを指す。

「44名の盗癖児研究」
盗癖群には生後5年間に母親等養育者との完全な離別か長期間の離別(6カ月以上)を経験した者が17名いたが、統制群は2名にすぎなかった。盗癖と離別の体験には密接な関係が認められ、遺伝よりも母親との長期離別に最大の原因があるとみられた。

 

平成26年度臨床心理士資格試験に出題

次の母子関係に関連した概念とそれを唱えた人物の組み合わせの中から、正しいものを一つ選びなさい。

a.情動調律          Winnicott,D.W.
b.内的作業モデル                         Stern,D.W.
c.母性的養育の剥奪      Bowlby,J.
d.8ヶ月不安         Mahler,M.S.
e.基本的信頼         Spitz,R.A.

正解は

a.情動調律          Stern,D.W.
b.内的作業モデル                         Bowlby,J.
c.母性的養育の剥奪      Bowlby,J.
d.8ヶ月不安         Spitz,R.A.
e.基本的信頼         Erikson,E.H.

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